赤い流れ星が落ちた次の日の朝、とあるアパートの一室で目覚めた男は、それまでの記憶を全て失っていた。彼は「シャア」なのか? それとも単なる他人の空似か? 謎が謎を呼ぶ? ネオ・ガンダム・ギャグ!! (あらすじより)
「シャアの日常」は、2012年よりガンダムエースに連載された、南北(なんぼく)によるコミック作品。南北氏はそれまで同人誌において成年漫画を執筆しており、そこではむっちりなミライさんをテーマに描いていた。
本作は現代の日本にシャアが登場する設定となっており、当初から自らの名前はおろか記憶もすべて喪失しているが、地域社会での適応能力は妙に高い。連載開始当初はどことなく「テルマエ・○マエ」と類似していると読者からも指摘されていたが、第6話ではそれすらもネタにされている。
時折自らの名前を思い出しそうになるが、最終的には思い出せないまま終わる。まれに記憶を思い出しそうになるシーンも描かれるが、そこでの記憶は宇宙世紀でのシャアではなくて、アフレコをしている池田秀一を思わせるシーンもある。
南北氏はもともとガンダム系絵チャット板「南極条約」や「北極基地」に出入りする絵師だったが、それがきっかけで同人活動を行うようになり、東西氏とともに合同サークル「方角屋」を立ち上げ、その後エロ商業でデビューすることになる。そして東西氏からガンダムエースの編集を紹介してもらい、それがきっかけでこの原作付きでの連載を担当することになる。