ガンダムコミック大全 >> 2010年代前半 >> GUNDAM EXA
木星圏にあるコロニー“ジュピターX(テン)”には、「GA」(ジェネラルアンサー)と呼ばれる膨大な人類史のデータが保管されており、そのデータへダイブし人類の進化に必要なデータを集める“Gダイバー”レオス・アロイの活躍を描く。
「GUNDAM EXA」(ガンダムエグザ)は、ガンダムエース2011年7月号より連載が開始された、ときた洸一×千葉智宏のコンビによるコミック作品。ガンダムエース創刊10周年の記念作品ともなっている。宇宙世紀やガンダムWのアフターコロニー、SEED外伝のコズミック・イラや00外伝の西暦など、シミュレーションを通じてさまざまなガンダム世界へ入り込むことが可能な設定になっている。
連載開始時は伏せられていたが、後になりゲーム「機動戦士ガンダム エクストリームバーサス」とのコラボレーション作品であることが明かされた。ただし劇中にエクストリームガンダムは登場するが、ストーリーはオリジナルなもの。
さまざまなガンダムシリーズの世界観が入り乱れるため、新機軸の企画として注目されているが、すでに同じような企画は高山瑞穂・皆川ゆかによる「機動戦士ガンダムALIVE」で展開済みであり、そちらの方を名作と推すマニアも多い。
ちなみにダイブの流れの一例は以下になっている。 ガンダムSEED ASTRAY→ガンダム00F→Gガンダム→宇宙、閃光の果てに…→ガンダムW→Zガンダム→ガンダム00→ガンダムTHE ORIGIN etc. 基本的には過去のガンダムエース誌上で展開された千葉外伝(SEED ASTRAY、00外伝)をベースにし、そこに他のガンダムエース連載作品(オリジン、クロスボーンなど)の世界と、ときた洸一が過去にコミックボンボンで連載していたG・W・X・ターンエー・G-UNIT・SD英雄伝なども追加される形になっている。 ファーストガンダム編については、出展はジ・オリジンとなっているが、実際にはMSデザインがオリジン版準拠になっている程度で、さすがにキャラクターは安彦風テイストまでは再現されていない。 なおZガンダム編は、出展はZガンダムDefineとなっているが、マリオン・ウェルチがクワトロ・バジーナの助けを借りアナハイムが技術研究のために修復したブルーディスティニー3号機改に乗り込み、ゼロ・ムラサメの乗る試作型ガンダムMk-IIと死闘を繰り広げるという独自のものになっている。
シナリオ千葉智宏の担当作品であった、それまでのSEED公式外伝や00公式外伝でも繰り返し用いられた手法である、外伝登場キャラが本編キャラの能力や力量を上回っているような描写・展開が、この作品でももれなく披露されているため、読者の間では「またこの千葉キャラ無双の“俺TUEEE”のパターンか…」といった落胆の意見も多数あがっている。 事実本作でも、00公式外伝であった00Fの主役キャラであったフォン・スパークが、おいしいところをすべて持っていき、物語の根幹に食い込むという“定番”の展開になっている。
単行本カバーイラストのフィニッシュワークは、ガンプラのパッケージアートなどでおなじみの天神英貴が担当している。
単行本第4巻分からの作画アシスタントとして、ガンダムインフォで「森本がーにゃのSDガンダムいんふぉ」を連載している森本がーにゃ氏も参加している。
後に続編として「GUNDAM EXA VS」の連載が開始された。
※第1巻の巻中には、MSの設定を紹介した「MOBILE SUIT RECORD」を、巻末には世界観を紹介した「DIVE RECORD」を収録。巻末には「special episode ガンダムさん 〜隊長のザクさん篇〜」、用語集、「special 4koma がんドモEXA」、作者あとがきとゲスト寄稿(島本和彦・夏元雅人)、次巻予告とスタッフリストを収録。
※第2巻の巻中には、MSの設定を紹介した「MOBILE SUIT RECORD」を、巻末には世界観を紹介した「DIVE RECORD」を収録。巻末には「special episode 黒に染まれ!」、用語集、「special 4koma がんドモEXA」、作者あとがきとゲスト寄稿(隅沢克之・北爪宏幸・機動戦士ガンダム EXTREAM VS. 開発プロジェクト)、次巻予告とスタッフリストを収録。
※第3巻の巻中には、MSの設定を紹介した「MOBILE SUIT RECORD」を、巻末には世界観を紹介した「DIVE RECORD」を収録。巻末には「special episode セシア!セシア!セシア!」、用語集、「special 4koma がんドモEXA」、作者あとがき、次巻予告とスタッフリストを収録。
※第4巻の巻中には、MSの設定を紹介した「MOBILE SUIT RECORD」を、巻末にはキャラクター設定集、用語集、世界観を紹介した「DIVE RECORD」を収録。さらには「special 4koma がんドモEXA」、作者あとがきとゲスト寄稿(長谷川裕一)、次巻予告とスタッフリストを収録。
※第5巻の巻中には、MSの設定を紹介した「MOBILE SUIT RECORD」を、巻末には設定集「SETTING DATA」、Special Photo GC、さらには「special 4koma がんドモEXA」、作者あとがきと岡本信彦(レオス・アロイ役声優)からのゲスト寄稿、次巻予告とスタッフリストを収録。初回特典として、アーケーッドゲーム「機動戦士ガンダム エクストリームバーサス フルブースト」公式サイト「ガンダムVS.モバイル」で使用可能な「プレイヤーナビ セシア(バケーションモデル)」のシリアルコードが帯裏に記載。
ときた洸一関連作品はこちら
ガンダムEXA - Wikipedia
ときた洸一 - Wikipedia