ガンダムコミック大全 >> 1990年代前半 >> 機動戦士ガンダムF90
(左:バンダイ版/右:メディアワークス版)
『逆襲のシャア』から数十年後。地球圏は平和を取り戻したかのように見えた。しかし、コロニー間の紛争、ジオン残党を名乗る一団とのあれつきが絶えず、それは表面的な平和にしかすぎない。 ここ数年、地球圏と木星をつなぐエネルギー船団への国籍不明のMS部隊による襲撃が多発している。この部隊は全て一年戦争時のMSから組織されているため“オールズ・モビル”と呼ばれていた。 その頃、サイド4では連邦の最新型MS“F90”の極秘性能実験が行われていた。この新型機を“オールズ・モビル”の一団が襲った。不意を突かれた連邦は、テスト中の“F90”の2機のうち1機を奪取されてしまった…。
ガンダムF90とは、戦闘用に大型化してしまったモビルスーツを、用兵思想の原点に戻すため、小型・高性能化をコンセプトに、軍内部の研究機関サナリィが製造した試作実験機である。特性として、各所に配置したハードポイントにより、システム化された増加ユニットの換装ができ、あらゆる戦局に対応した戦闘が可能である…。シャアの動乱から30年。ジオンの亡霊が再び戦禍を招く! 盗まれたガンダムをめぐって、人類初の火星圏での闘いが今始まる。
「機動戦士ガンダムF90」は、1990年から1991年にかけてサイバーコミックスにて連載された、中原れいによるコミック作品である。原作は山口宏が担当している。劇場用映画「機動戦士ガンダムF91」の公式外伝作品として、バンダイから多数のキットが商品化されるなど、メディアミックスとして展開された。U.C.0120を舞台に、ジオン残党軍オールズモビルとの戦いに巻き込まれていく主人公デフ・スタリオンとF90の活躍を描く。
単行本は当初B-CLUBコミックで発刊されていたが、後の1997年にメディアワークスから再刊行されている。バンダイ版の巻末には森口博子のコメントも掲載している。
なお、同時期にSDクラブ誌上でも神田正宏によるF90のコミカライズが連載されていたが、内容は本作とは別になっており、神田版は現在も未単行本化のままとなっている。
2016年2月26日より、電撃コミックス版を底本としたKindle版など、電子書籍版の配信が開始された。
バンダイ版の巻頭にはカラー設定、巻末には森口博子のゲストコメント、特別緊急レポート!(by西三河太郎)を収録。
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