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ティエルの衝動/小野 進・いりえまさよ


ストーリー

 AC(アフターコロニー)196年。来るべき地球への宣戦布告に向けて、ロームフェラ財団の戦争推進派陣営は、かつてAC195年で活躍した5機のガンダムのデータを元に、それらの派生型と呼べるMSの開発を行っていた。 だがそんな時、来るべき地球への宣戦布告に向けて戦力を整えつつあるマリーメイア軍の少年少女で構成された『特殊聖歌隊』に所属する少女、ティエル・ノンブルーが、仲間達と共に行方不明の兄を探す為、量産型のガンダムを奪取する。


作品解説

 「ティエルの衝動」は、1998年に実業之日本社から発行された「新機動戦記ガンダムW Endless Waltz 最強プレイングブック」に収録されている、コミックとジオラマを合わせたガンダムWの非公式サイドストーリー作品である。
 物語は「新機動戦記ガンダムW Endless Waltz」の舞台となるAC196年とほぼ同時期であり、ガンダムWを題材としたオリジナルMSVが登場する。

 低年齢向けのハンディサイズのムックであり、中身は3部構成になっている。第1部では「Endless Waltz」のフィルムストーリーに交えながら、ガンダムWのガンプラを使用したお手軽製作術の紹介。
 第2部はデザイナー石垣純哉氏が本ムックのみにデサインしたオリジナルMS「ウイングガンダム エンドレスバージョン」の紹介。(一見するとTV版ウイングガンダムにOVA版ゼロカスタムのウイングを装備しているが、カラーリングが異なり、大型のソードと足にはエッジ状のパーツが追加されている。本ムックの表紙もウイングガンダムゼロカスタムではなく、実はよくみるとこの石垣氏のオリジナルガンダムとなっている。)
 そして第3部では本ムック独自のコミックとジオラマを絡めたオリジナルサイドストーリー「ティエルの衝動」を掲載しながらも、その合間にてオリジナル改造の簡単な紹介を行っている。
 なお、このオリジナルストーリーの脚本およびコミックの担当の明確な表記はされていないが、奥付によると「コミック:小野 進・いりえまさよ」となっている。

 あくまで本ムックは、ガンダムWガンプラのお手軽製作およびお気軽改造を提案するムックであり、よって掲載されているオリジナルMSVも既存のガンダムWのガンプラを組み合わせて再現可能なものであり、あくまで非公式なものである。それに伴い展開されるオリジナルストーリーも本ムック独自の完全オリジナルであり、こちらも完全非公式なものである。

 コミック的にはカラー全18ページしかない完全非公式な作品ながらも、ストーリー中にウイングガンダムの量産機というオレ設定の「ウイングガンダムセラフィム」が登場したり、主人公であるティエルは「兄を探す妹」という萌え設定だったりと、一部マニアの間ではなにげに支持を受けているサイドストーリーでもある。


初出一覧

No.
タイトル
出版社
シリーズ名
発行日
(年月日)

税込価格
(本体価格)

サイズ
ISBN
表紙
Shop
a.
新機動戦記ガンダムW Endless Waltz 最強プレイングブック
実業之日本社
ヤングセレクション
1998年09月06日
(1998年09月日)


(857円)

B5
4-408-61474-2
(9784408614748)

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登場MS

 ウイングガンダムセラフィム
 ガンダムデリンジャーアームズ
 ティエンロンガンダム
 キャプリコーン
 ガンダムデスサイズギルティ
 ガンダムサンドレオン
 ガンダムデスサイズギルティカスタム
 ガンダムサンドレオンカスタム
 ガンダムルシフェル


登場キャラクター

 ティエル・ノンブルー
 トライノイ・リヴィンスキー
 クルング・ポンラマーイ
 セミス
 ドッペルト
 カール・ノンブルー


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関連リンク

 新機動戦記ガンダムW 〜ティエルの衝動〜 - Wikipedia



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