ガンダムコミック大全 >> 1990年代後半 >> 新機動戦記ガンダムW バトルフィールドオブパシフィスト
(左:オリジナル版/中:廉価版/右:Gレジェンドコミックス版)
A.C.196年、平和になった地球圏に新たな紛争の火種が。謎の無人衛星「ウルカヌス」をめぐり、パーフェクト・ピース・ピープル「P3(キューブ)」のビクター・ゲインツ、OZ(トレーズ派)残党軍ブローデン特佐らが暗躍する中、5人のガンダムパイロットたちは再び集結する。TV版とOVA「エンドレスワルツ」の間を埋める「ウルカヌス編」がここにはじまる。
BATTLEFIELD OF PACIFISTは、ときた洸一氏によるガンダムWのサイドストーリーコミック。テレビシリーズとOVA「エンドレスワルツ」のミッシングリンクを描く。脚本はTVシリーズでも活躍していた千葉克彦が担当しており、ストーリーの深みはOVA以上。1997年に覇王マガジンおよびボンボン増刊号に掲載されていた作品。覇王マガジンの休止に伴い、ボンボン増刊号に場所を移して掲載されたが、単行本化に伴い後半100ページは書下ろしとなっている。
「平和主義者たちの戦場」というサブタイトルを冠したこの作品は時間軸としてはちょうどTVとOVAの中間にあたり、かつてのOZの無人プラント「ウルカヌス」を巡る陰謀とそれを阻止するための戦いが描かれる。極端な完全平和主義を標榜する政治団体や、独特の思想を持つOZの残党などを登場させ、「平和とは何か」「支配とは何か」という「W」全体に流れるテーマをきっちり押さえている。ちなみにガンダムたちはOVA「エンドレスワルツ」での新デザインで劇中に登場している。のちのOVAにもきれいにつながっているかなり優れた作品である。
※KPC版はKC版と同様に、あとがき・設定集まで同じものが収録されている。KCDX版は巻末に千葉克彦のあとがきを収録。
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