ガンダム小説大全 >> FOR THE BARREL/大塚ギチ
「フォー・ザ・バレル」(FOR THE BARREL)は、大塚ギチ著により2000年から2002年に掛けてニュータイプ誌でビジュアルストーリーおよびコミックが、増刊誌のNewtype.com誌にはサイドストーリーである「ワールズ・エンド・バレル」(WORLD'S END BARREL)が平行して連載されていた。
富野による小説版ガンダムの設定や、富野メモにあるようなガンダムの初期案(キャラクター・MS(ガンボーイ))での設定を使用しながらも、それらを再構築したような世界観となっており、発表当時は賛否両論が巻き起こった。
連載当時から単行本化を意識した企画で進められていたようだが、最終的には単行本の出版は行われず、現在は連載当時のバックナンバーでしか確認できない不遇の作品となっている。ファンの間では黒歴史化されており、今となってはその存在すら知らないガンダムファンも多い。
メカニックデザインは大久保淳二が担当。
「第15話」が存在しないが、第14話での予告は「第16話」のサブタイトルとなっていた。単純なカウントミスなのか、意図的な欠番なのか、休載記事をカウントに含んでいるのかは不明。
第10話前後までが原作でのサイド7襲撃に当たる。キャラ各々の過去も同時に語りながらだから非常にゆっくりとした展開だったが、その後はラストは一気に展開していった。
発表当時は公式サイトが存在していたが、Newtype.comでの付録CD-ROMからしかアクセスできない特殊な展開だった。
なお、本作の他に同誌に連載されたコヤマシゲトによる漫画版の『FOR THE BARREL "1984"』がある。
■FOR THE BARREL
WORLD'S END BARREL
フォー・ザ・バレル - Wikipedia
大塚ギチ - Wikipedia
フォー・ザ・バレル - 復刊ドットコム