ガンダムコミック大全 >> 2000年代前半 >> 機動戦士ガンダム戦記 Lost War Chronicles
(左:廉価版第1巻/中:完全版第1巻/右:新装版第1巻)
同名のテレビゲーム作品のコミカライズ作品。ガンダムエース連載。本編であるゲームの方は、進行的にはドラマやストーリー性の薄いゲームメイキングであったため、内容面をこのコミック版や同時に展開されたノベルズ版の方で補足している感がある。ゲーム本編は連邦側・ジオン側両方の視点から描かれており、このコミック版でも連邦側兵士であるマット、ジオン側兵士であるケンの視点で描かれている。しかし連邦側にやや比重がおかれている感があり。
シナリオ協力として、スタジオオルフェ千葉智宏が参加している。なお、連載時ならびに最初の単行本刊行時は、協力:千葉智宏とクレジットされていたが、完全版の単行本ではシナリオ:千葉智宏とクレジットされている。
このコミック版は全6話にて「地上編・完」ということで連載がいったん終了し、作者の夏元雅人は引き続きガンダムエース誌上にて「外伝 宇宙、閃光の果てに…」を担当・続投している(この「戦記」本編中にも、後の「外伝 閃光〜」のキャラがゲスト出演していたりもする)。その関係もあり、物語的には中途半端に終わってしまっている感は否めない。(この「戦記」を地上編とし、後の「閃光〜」を宇宙編としている説もある。)
が、その地上編終了から9ヵ月後のガンダムエース誌上に、突然最終回が掲載され、そのエピソードは地上での戦闘中に終戦を迎えるといった「取りあえず終わらせた」感が非常に感じられるものになってしまっているのが残念である。
またコミックス単行本としては、当初から廉価版コミックスという形での刊行になっている。2002年にコンビニで行われたガンダムフェアに合わせての刊行だった。またガンダムエース特別号に掲載されたマットとケンの前日端にあたる「OPERATION 0 開戦の時」と、その後突如として掲載された「最終話」は廉価版には収録されておらず、後にそれらを収録した完全版が2005年に発行された。完全版には描き下ろしページ追加、カラーページ完全再現、描き下ろし表紙&裏表紙、2巻巻末にキャラ設定と作者あとがきが追加されている。
2014年には新装版コミックスが発行された。新装版のタイトルは当初は「新装版 機動戦士ガンダム戦記 Lost War Chronicles編」と発表されたが、後に「機動戦士ガンダム戦記 REBELLION Lost War Chronicles」として刊行された。
新装版コミックス1巻には短編「SRAND ALONE OPERATION 『catch the "TAFFY"』」が描き下ろし収録された。が、新装版1巻2巻共に、先の完全版には収録されていたカラーページが全収録されず一部モノクロ収録され、巻末の設定資料も削除されているなど、劣っている差分が生じている。
夏元雅人ガンダムコミックはこちら
夏元雅人関連コミックはこちら
機動戦士ガンダム戦記 Lost war chronicles - Wikipedia
夏元雅人 - Wikipedia